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ブランドカラーとは?色が与える印象・心理効果・配色の基本を解説

こんにちは!ブランディングデザイナーの佐藤希枝です。
インスタグラムでは過去の制作事例や想いなどを投稿しています。



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「ブランドカラーって必要ですか?」

お客様からよくいただく質問のひとつです。
また、すでにブランドカラーはあるけれど、

・なんとなく好きな色で決めた
・とりあえず作ったロゴの色を使っている
・しっくりきていないけれど、そのまま使っている

という声もよく伺います。

結論から言うと、ブランドカラーは「ある方が良い」と私は考えています。

色は、言葉になる前の第一印象をつくっています。
私自身、以前ブランドカラーを見直したことで発信やデザインに一貫性が生まれ、
以前よりも「きえさんらしい!」「きえさんカラーだね」と言っていただける機会が増えました。

ただ、「なんとなく」で色を選んでしまうと、
伝えたい印象とのズレが起きたり、本来しっくりくるはずの自分らしいカラーや、
思いがけないブランドカラーに出会う機会を逃してしまうこともあります。

この記事では、

・ブランドカラーの役割とは
・色が与える印象効果
・配色の基本

について、わかりやすく解説していきます。あなたのブランドカラーを見つめ直すきっかけになれば幸いです。

目次

ブランドカラーとは?ブランドカラーの大切な役割

例えば、マクドナルドといえば赤と黄色、スターバックスといえばグリーン、ティファニーといえば、ブランドそのものが名称として呼ばれるようになった『ティファニーブルー』。
このように、ブランドを思い浮かべたときに「特定の色」がセットで記憶されているものは多くあります。

これがまさにブランドカラーの力です。
ブランドカラーとは、そのブランドが「どう見られたいか」「どんな印象で記憶されたいか」を視覚的に設計した色のことです。単なる“好きな色”ではなく、ブランドの印象を言語の代わりに伝える役割を持っています。

ブランドカラーを設定することで、ロゴだけでなく、

・Instagramの投稿デザイン
・Webサイトのメインビジュアル
・名刺や資料
・パッケージやショップカード

こうしたあらゆる接点で繰り返し使われることで、
「この色=このブランド」という認識が少しずつ積み重なっていきます。

その結果、言葉よりも先に“雰囲気”で思い出される状態がつくられます。
ブランドカラーとは単なる装飾ではなく、認知・記憶・世界観の一貫性をつくる役割があります。

色が与える印象とは?

では、具体的に色はどのような印象を与えるのでしょうか。
ここからは、色そのものが持つイメージについて整理していきます。
ブランドカラーは「何色にするか」でなく、その色によって「どのような印象を受け取ってもらいたいか」から考えることがとても重要です。
まずは一般的なカラーを例に、それぞれの色が持つイメージや心理的な効果について見ていきます。

赤色が持つ心理的効果

赤は、視覚的に最も強いインパクトを持つ色のひとつです。
「火」や「炎」「太陽」といった自然物を連想させるように、
本能的にエネルギーや熱量を感じさせる色でもあります。

一般的には、

・情熱
・エネルギー
・行動力
・積極性
・強さ

といった印象と結びつけられることが多く、感情を動かしやすい色です。
そのため、赤は「活発さ」や「意思の強さ」を伝えたい場面で使われる傾向があります。

また視覚的に目に入りやすい特性があるため、
道路標識など、瞬時に注意を向けさせたい場面でも多く使われています。

青色が持つ心理的効果

青は、落ち着きや安心感を連想させる色です。
空や海といった広がりのある自然をイメージさせるように、心を静め、思考を整えるような印象を持っています。

一般的には、

・信頼
・誠実
・冷静さ
・知性
・安心感

といった印象と結びつけられることが多い色です。
そのため青は、企業やサービスにおいて「信頼性」や「安定感」を伝えたい場面でよく使われています。

また、感情を大きく揺らすというよりも、見る人の気持ちを落ち着かせ、安心して情報を受け取りやすい状態をつくる色でもあります。さらにクリーンな印象も持つため、医療施設や公共性の高いサービスなど、信頼性や清潔感が求められる分野でも広く用いられています。

黄色が持つ心理的効果

黄色は、明るさや軽やかさを感じさせる色です。
星、光、春の花のように、ポジティブで開かれた印象を持ち、見る人の気持ちを前向きにする働きがあります。

一般的には、

・明るさ
・希望
・楽しさ
・親しみやすさ

といった印象と結びつけられることが多い色です。
そのため黄色は、子ども向け施設やサービスなど、楽しさややわらかさを伝えたい場面や、親しみやすさを出したいブランドに多く使われています。

また視認性が高い色でもあるため、子どもの通学帽子や工事現場の標識など、注意を向けたい場面にも広く活用されています。

橙色(オレンジ)が持つ心理的効果

オレンジは、温かさや親しみやすさを感じさせる色です。
太陽や夕焼け、果実などを連想させるように、活力や楽しさ、人とのつながりをイメージさせます。

一般的には、

・親しみやすさ
・元気
・活発さ
・楽しさ
・社交性

といった印象と結びつけられることが多い色です。

また、赤ほど強い刺激はなく、黄色よりも温かみがあるため、活気と安心感をバランスよく表現できる色として親しまれています。

そのためオレンジは、大衆的な施設、コミュニケーションに関わるブランド、明るく親近感のある印象を伝えたい場面でよく使われています。

緑色が持つ心理的効果

緑は、安心感や調和を感じさせる色です。

植物や森などの自然を連想させることから、心を落ち着かせ、リラックスした印象を与えます。

一般的には、

・安心感
・調和
・自然
・健康
・癒し

といった印象と結びつけられることが多い色です。

そのため緑は、健康や美容、環境に関わるサービスのほか、穏やかさや信頼感を伝えたいブランドでも多く使われています。

また、自然とのつながりや、肩の力を抜いて自分らしくいられる心地よさを感じさせる色でもあります。

「成長」や「循環」といったイメージとも結びつきやすく、ナチュラルな世界観を大切にするブランドとも相性の良いカラーです。

ピンク色が持つ心理的効果

ピンクは、優しさや愛情を感じさせる色です。

花びらや桜、ハートなどを連想させるように、女性的で、可愛らしく、柔らかく穏やかな印象を持っています。

一般的には、

・優しさ
・愛情
・幸福感
・安心感
・女性らしさ

といった印象と結びつけられることが多い色です。

そのためピンクは、美容やファッション、レディースクリニック、ベビー事業、女性向けサービスなどで広く活用されています。また、柔らかい印象を与えやすいため、親近感や安心感を演出したいブランドにもよく選ばれています。

紫色が持つ心理的効果

紫は、感性や神秘性を感じさせる色です。

紫は古くから高貴な色として扱われてきたこともあり、上品さや特別感を連想させます。
アメジストなどの宝石なども連想させることから、高級感を感じる色です。

一般的には、

・高級感
・上品さ
・神秘性
・感性
・独自性

といった印象と結びつけられることが多い色です。


そのため紫は、特別感や世界観を大切にするブランド、感性や価値観を重視するサービスなどでよく使われています。
また、自分らしさや個性を表現したいブランドとも相性が良く、「他とは違う魅力」や「その人らしい価値観」を伝える際にも選ばれやすい色です。
感覚と知性、やわらかさと芯の強さを併せ持つ、奥行きのあるカラーとも言えるでしょう。

茶色が持つ心理的効果

茶色は、温もりや安定感を感じさせる色です。

木や土などの自然を連想させることから、落ち着きや安心感を与えます。

一般的には、

・安心感
・温もり
・自然体
・素朴さ
・安定感

といった印象と結びつけられることが多い色です。

そのため茶色は、自然素材を扱うブランドや、店舗、宿泊施設、住宅・不動産、丁寧な暮らしを提案するサービスなどでよく使われています。
派手さはありませんが、飾らない誠実さや信頼感を表現できる色でもあります。
また、本質や土台を大切にする印象を与えるため、「流行に左右されない価値」や「長く愛されるものづくり」とも相性の良いカラーです。

黒色が持つ心理的効果

黒は、高級感や洗練された印象を与える色です。

余計な装飾を削ぎ落としたような力強さがあり、存在感や権威性を感じさせます。

一般的には、

・高級感
・洗練
・力強さ
・権威性
・都会的

といった印象と結びつけられることが多い色です。

そのため黒は、ラグジュアリーブランドやモダンなデザインなどで多く用いられています。

シンプルでありながら強い存在感を持つ色として、多くのブランドに愛用されています。

白色が持つ心理的効果

白は、清潔感やシンプルさを感じさせる色です。

光や空間の広がりを連想させることから、すっきりとした印象や軽やかさを与えます。

一般的には、

・清潔感
・純粋さ
・誠実さ
・シンプル
・開放感

といった印象と結びつけられることが多い色です。

そのため白は、医療や美容、ライフスタイル分野など、清潔感や信頼感を大切にするブランドで広く使われています。

また、他の色を引き立てる役割も持ち、余白を活かした洗練されたデザインにも欠かせない色です。

色の印象は組み合わせによっても変わる

ここまで代表的な色が持つ心理的効果をご紹介しましたが、実際のブランドカラーは単色だけとは限りません。

例えば、

・水色(青+白)
・黄緑(黄+緑)
・ターコイズ(青+緑)
・ベージュ(白+茶)

など、複数の色の要素をあわせ持つカラーも数多く存在します。

こうした色は、それぞれの色が持つ特徴を受け継ぎながら、より柔らかくなったり、親しみやすくなったりと、独自の印象を生み出します。

例えば水色であれば、青の持つ「信頼感」や「知性」に加え、白の持つ「清潔感」や「軽やかさ」が感じられることがあります。

さらに同じ色でも、トーンによって印象は大きく変化します。
そのため、「何色か」だけでなく、「どんなトーンか」まで含めて考えることが大切です。

次の章では、同じ色でも印象が変わる「トーン」について見ていきましょう。

色の種類だけじゃない!印象を左右する大切な「トーン」とは

ここまで、色ごとに持つ一般的なイメージや心理的効果についてご紹介してきました。
しかし実際には、「青だから信頼感」「赤だから情熱的」と単純に決まるわけではありません。

同じ色でも、

・鮮やかな青
・くすみブルー
・淡い水色
・深いネイビー

では、受ける印象が大きく異なります。

ブランドカラーを考える上で大切なのは、「何色か」だけではなく、「どんな色なのか」まで含めて考えること。
そこで重要になるのが「トーン」です。

次は、トーンとは何か、そして印象にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。

トーンとは

トーンとは、色の明るさや鮮やかさを表す概念です。
女性向けデザインに人気なくすみ系のニュアンスカラーやペールカラー、男性向けデザインに多いビビッドカラー、ブライトカラーなどをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。

一般的にトーンは、

  • 明度(明るさ)
  • 彩度(鮮やかさ)

の組み合わせによって決まります。

ブランドカラーを考える際は、「何色を使うか」だけでなく、「どんなトーンで表現するか」も同じくらい重要な要素です。

トーンによる印象の違い

例えば、同じピンクでも、

・鮮やかなピンク → 元気、華やか、ポップ
・淡いピンク → やさしい、可愛らしい、安心感
・くすみピンク → 上品、落ち着き、大人っぽさ

といったように、トーンによって受ける印象は大きく変わります。

これは他の色でも同様です。

例えば青なら、

・鮮やかな青 → 爽やか、若々しい、活動的
・淡い青 → 清潔感、やさしさ、軽やかさ
・ネイビー → 信頼感、誠実さ、高級感

というように、同じ色でもまったく異なる印象を与えることがあります。

実際のブランディングでは、「青を使う」よりも「どんな青を使うか」の方が重要になるケースも少なくありません。

ブランドカラーを決める際は、色そのものだけでなく、届けたい世界観や価値観に合ったトーンを選ぶことが大切です。

色とトーンの関係性

ここまで見てきたように、色にはそれぞれ固有のイメージや心理的効果があります。

しかし、実際に人が受け取る印象は「色」だけで決まるものではありません。
同じ色でも、トーンが変われば伝わる雰囲気や世界観は大きく変化します。

つまり、

色は「何を伝えるか」を決め、
トーンは「どんな温度感で伝えるか」を決める。

ということです。

ブランドカラーを考える際は、色の意味だけに注目するのではなく、

「どんな世界観をつくりたいか」
「どんな人として見られたいか」

という視点からトーンまで含めて設計することが大切です。

ブランドカラーの基本構成

ここまで、色が持つ意味や心理的効果、そしてトーンによる印象の違いについて見てきました。

色は「何を伝えるか」を決め、
トーンは「どんな温度感で伝えるか」を決めます。

しかし、ブランドの世界観は色を1色選ぶだけで完成するものではありません。実際のデザインでは、複数の色を組み合わせながら、伝えたい印象や見やすさ、使いやすさのバランスを整えていきます。

そこで大切になるのが、ブランドカラーの「構成」です。
ブランドカラーというと、「ブランドを象徴する1色」をイメージする方も多いかもしれません。
しかし実際には、多くのブランドが複数の色を組み合わせて世界観を表現しています。

背景に使う色、ブランドを象徴する色、目立たせたい部分に使う色など、それぞれ役割を持って使い分けることで、統一感がありながらも見やすいデザインが生まれます。

ここでは、ブランドカラーを構成する3つの基本要素をご紹介します。

メインカラーとは

メインカラーは、ブランドの顔となる色です。
ロゴや見出し、キービジュアルなどに使われることが多く、そのブランドらしさを象徴する役割を持っています。

例えば、スターバックスのグリーンやティファニーのティファニーブルーのように、ブランドを思い浮かべたときに連想される色がメインカラーです。
ブランドの価値観や世界観を最も強く表現するカラーと言えるでしょう。

ベースカラーとは

ベースカラーは、デザイン全体の土台となる色です。
Webサイトの背景や余白部分など、最も広い面積を占めることが多く、他の色を引き立てながら全体の印象を支える役割を持っています。
白やアイボリー、ベージュ、淡いグレーなどの無彩色が選ばれることが多く、見やすさや読みやすさにも大きく影響します。

家づくりで例えるなら、壁や床のような存在。
目立つことは少なくても、空間全体の心地よさを左右する重要なカラーです。

アクセントカラーとは

アクセントカラーは、視線を集めたり、重要な情報を目立たせたりするために使う色です。
ボタンや見出し、キャンペーン情報など、「ここを見てほしい」というポイントに使用されることが多くあります。

面積は小さいものの、デザイン全体にメリハリを与え、情報を伝わりやすくする重要な役割を担っています。

料理に例えるなら、最後に加えるスパイスのような存在。
少量でも、全体の印象を大きく変える力を持っています。

配色比率の目安「70:25:5」

ブランドカラーを考える際は、色の選び方だけでなく、使う割合も重要です。

よく使われる考え方のひとつに、

70:25:5

という配色バランスがあります。

  • ベースカラー:70%
  • メインカラー:25%
  • アクセントカラー:5%

という考え方です。

例えば、背景や余白にベースカラーを使い、ブランドを象徴する色をメインカラーとして配置し、ボタンや強調したい箇所にアクセントカラーを使います。

もちろん絶対的なルールではありませんが、この比率を意識することで、まとまりがあり見やすいデザインを作りやすくなります。

ブランドカラーは「どの色を選ぶか」だけでなく、「どのようなバランスで使うか」も大切なのです。

まとめ

ブランドカラーは、単に好きな色を選ぶことではありません。

色にはそれぞれ意味や心理的効果があり、さらにトーンによって印象は大きく変化します。

そして、その色をどのように組み合わせ、どのようなバランスで使うかによって、ブランド全体の世界観が形づくられていきます。

色は「何を伝えるか」を決め、
トーンは「どんな温度感で伝えるか」を決める。
そして配色は、その想いを「どう見せるか」を決めるものです。

だからこそ、ブランドカラーは感覚だけでなく、伝えたい価値観や届けたい印象から設計することが大切です。

あなたのブランドカラーは、どんな想いを伝えていますか?

この記事が、改めてブランドカラーを見つめ直すきっかけになれば幸いです。

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