

こんにちは!ブランディングデザイナーの佐藤希枝です。
インスタグラムでは過去の制作事例や想いなどを投稿しています。
前回の記事では、「Canvaテンプレートを使ってもしっくりこない」というお悩みに対して、
その理由と、テンプレート選びで大切な2つの軸についてお話ししました。


この記事では、そこからさらに、テンプレートを“自分らしい世界観”へ近づけていくためのアレンジ方法について
お伝えしていきます。
テンプレートをそのまま使うことのメリット・デメリット
Canvaのテンプレートは、デザイン初心者でも整ったデザインを作りやすく、発信のハードルを下げてくれる便利なツールです。
特に、
- デザインに悩む時間を減らせる
- 投稿頻度があがり、発信力があがる
- 短時間で見栄えを整えやすい
- 一定のクオリティを保ちやすい
など、忙しい起業家やフリーランスにとって、大きなメリットがあります。
一方で、そのまま使用することで起こりやすいデメリットもあります。
たとえば、
- 発信内容や自分の世界観とのズレが起きやすい
- 他の発信者と似た印象になりやすい
- 「なんとなくおしゃれ」で終わり、印象に残りづらい
- 本質的なブランディングには繋がりにくい
などです。
テンプレートはあくまで「土台」。
だからこそ大切なのは、「そのまま使う」ことではなく、自分の発信に合わせてそこから整える「一手間」です。
次の章では、テンプレートを“自分らしい世界観”へ近づけるための、具体的なアレンジ方法をご紹介していきます。
テンプレートを自分仕様にアレンジする方法
情報の優先順位を整理する
まず大切なのは、デザインを整える前に、「何を一番伝えたいのか」を整理することです。
同じテンプレートを使っていても、
- タイトルを目立たせたいのか(⇨見出しの見せ方に注目する)
- 具体的な日程や料金などの詳細を伝えたいか(⇨文字の大きさに差をつける)
- ビフォーアフターなど、キャッチーに伝えたいのか(⇨変化のわかりやすさ、写真のインパクトを工夫)
- 世界観を感じてもらいたいのか(⇨写真素材+あしらい的な文字で、情報よりも視覚に訴える)
によって、( )内のように見せ方が変わります。
情報が多すぎたり、文字が小さすぎたり、反対にすべてを同じ強さで見せようとすると、
何を伝えたい投稿なのか分かりづらくなってしまうことも。
まずは、
- 一番伝えたいこと
- 補足として伝えたいこと
- 無くても困らない情報
を整理し、優先順位をつけてみましょう。
それだけでも、デザインはぐっと見やすくなります。
カラーを変える
色は、世界観の印象を大きく左右する要素のひとつです。
同じレイアウトでも、やさしいベージュ系/洗練されたモノトーン/明るくポップなカラー など、配色が変わるだけで、伝わる空気感は大きく変わります。
色を調整する際に意識したいポイントは、主に次の3つです。
- 事業のブランドカラーを決める
- 使う色は3色程度に絞る
- 色のトーンを揃える
ブランドカラーは、「自分のブランドらしさ」を印象づける大切な色です。
タイトルや見出し、ボタン、ラインなど、“目立たせたい部分”に繰り返し使うことで、発信全体にも統一感が生まれやすくなり、見る人の脳にビジュアルイメージも定着しやすくなります。
また、投稿するたびに色が変わったり、使用する色が多すぎると、情報量が増えて見えたり、まとまりのない印象になりやすいため、使用するカラーは基本は3色程度に絞るのがおすすめです。
たとえば、
- メインカラー(ブランドカラーとして一番引き立つように使用する)
- ベースカラー(主に背景色として使用。ホワイト・グレー・ベージュなどの無彩色がおすすめ)
- アクセントカラー(ブランドカラーとの相性の良い色、補色関係のものなど)
のように役割を分けると、整理しやすくなります。
さらに、ブランドカラーを「ピンク」に決めた場合も、
ピンクの中でもさらに、
- くすみ系(洗練された印象)
- ビビッド系(スタイリッシュ、華やかな印象)
- 淡いパステル系(柔らかい、優しい、控えめな印象)
- 深みのあるダーク系(高級感、大人っぽい印象)
など、“色のトーン”によって世界観の印象は大きく変わります。
- どんな人に届けたいのか
- どんな印象を持ってもらいたいのか
- 自分のブランドらしさと合っているか
という視点で、まずはブランドカラー・3つのカラー・トーンを選び、変えてみましょう。


文字の印象を変える(フォント、太さ・大きさ、文字間・行間)
フォントや文字の配置も、世界観づくりに大きく関わります。
たとえば、
- 明朝体 → 上品・繊細・落ち着き
- ゴシック体 → 見やすさ・親しみやすさ・カジュアル
- 筆記体 → 女性らしさ・やわらかさ・海外風
など、文字だけでも印象は大きく変わります。
また、
- 文字の大きさ(一番目立たせたい情報は大きく、見出しと本文の大きさを変える)
- 太さ(太いと力強く、インパクトがある)
- 文字間(広げるとゆったりとした空気感、落ち着きがある)
- 行間(文章が読みやすくなる)
を調整するだけでも、洗練感や読みやすさは変わっていきます。
特にInstagramは、“一瞬で伝わるか”が大切。
おしゃれさだけでなく、「読みやすさ」も意識してみましょう。
写真素材を変える
テンプレートに入っている写真を変えるだけでも、世界観は大きく変わります。
特に、写真は“感覚的な印象”に直結しやすい部分。
写真のトーンがあっているか、配色とのバランスが良いか、吟味することが大切です。
自分のブランドや届けたい世界観と合うものを選ぶことで、投稿全体にも統一感が生まれやすくなります。
自分の事業に合ったフリーの写真素材や、プロのカメラマンにブランディング撮影をしてもらって、普段から発信用の素材をストックしておくとベターです。
余白を変える
余白は、「何もない空間」ではなく、世界観を作る大切な要素です。
余白が少ないと、
- 情報量が多く見える
- 圧迫感が出る
- ごちゃついた印象になる
こともあります。
反対に、余白をしっかり取ることで、
- 洗練感
- 上質感
- 落ち着き
などを感じやすくなります。
「なんとなくごちゃつく」と感じる時は、情報を増やすのではなく、“引き算”してみるのもおすすめです。
装飾のバランスを整える
Canvaには便利な装飾機能がたくさんあります。使用するテンプレートにも設定されていることが多いと思いますが、写真素材やカラー、文字などを変えたことで、その装飾がかえって世界観が散らかって見えてしまう要因にもなり得ます。
特に、
- 影
- グラデーション
- アニメーション
- 装飾フレーム
などは、過度になりすぎると、かえって読みにくくなったり、多用することで視線が散ってしまい、読み飛ばされることにも繋がります。反対に装飾があることで文字が浮き出て見えたり、読みやすさにも繋がります。
全体の変更がある程度完了したら、一度デザイン全体を俯瞰してみて、
「読みやすいか」「過剰な部分はないか」などをチェックすることが大切です。
大切なのは、「おしゃれに見せること」より、“届けたい空気感と合っているか”。
装飾は“足す”だけでなく、「何を引くか」でも、世界観は大きく変わります。
自分だけの「型」があると、発信はもっとラクになる
ここまでご紹介してきたように、テンプレートは少しアレンジを加えるだけでも、印象を大きく変えることができます。
ただ、その都度「どれが合うかな?」と探し続けていると、発信のたびに迷いや時間が増えてしまうことも。
だからこそおすすめなのが、“自分だけの型”を少しずつ作っていくことです。
自分の中で「これがしっくりくる」というデザイン要素(カラーはフォント、余白など)が見えてくると、
毎回ゼロから考えなくても、発信をスムーズに続けやすくなります。
また、コンセプト設計からオリジナルのテンプレートまでを、デザイナーさんにサポートしてもらうこともおすすめです。
同じ世界観を積み重ねていくことで、「この人らしい」と感じてもらいやすくなり、
投稿一覧を見た時にも、自然と統一感が生まれやすくなります。
まとめ:自分らしくテンプレートを活用して、発信をもっと楽しもう!
Canvaのテンプレートは、そのまま使うだけでも、ある程度整ったデザインを作ることができます。
ただ、それだと「自分らしいブランディング」は育ちません。
大切なのは、「おしゃれに見せること」よりも、自分の発信内容や世界観に合う形へ整えていくこと。
テンプレートは、“完成された正解”ではなく、自分らしい世界観を作っていくための土台です。
今回の記事を参考に、少しずつアレンジを重ねながら、「これが自分らしい」と感じる型を育てていくことで、発信はもっとラクに、もっと楽しくなっていきます。
ぜひ、自分らしい世界観づくりを楽しみながら、テンプレートを活用してみてください。
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